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はげあたま [特別]

到着すると、もう、冷たくなってた。

 

子供の時から、いや、赤ん坊の時から、慣れ親しんでたあたま。

いつもは脂っぽくって温かかったあたま。

触ると温もりを感じたあたま。

髪はほとんどないのに、床屋でちゃんと分けてくれと言ってたあたま。

似顔絵に描いたあたま。

爪の先で、手のひらで

ずうっと、触り続けたあたま。

いっぱい、いろいろ、見守ってくれていたあたま。

 

着くともう脂っぽくなくなっていた。

温もりはなかった。

蝋人形のような色になっていた。

ただ母が泣いていた。

間に合わなかった。

オシャレなお爺にネクタイをしてあげた。

帰りに雨がふってきた。ワイパーでそれを払った。

 

今日、日中、いろいろ思い出した。

何だか思いがこみあげた。

何気なくパソコンを眺めていると、涙が溢れそうになった。

夜は、やせ細ったからだのかわりにたらふく食べた。

たらふく飲んだ。

 

明日、灰になる。


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